水質調査の内、多項目水質計(AAQ-1183)を使用した測定の様子をご案内します。
大阪のとある河川で、多項目水質計を下ろしています。
この機械を垂直に下ろしていくと、水深ごとに「水温」「塩分」「濁度」「DO」「PH」「クロロフィル」
の値が記録されます。
これだけの項目を一度に測定できる、優れものの測定機ですね。
センサー部の近景です。
精密機器なので、センサーのメンテナンスが欠かせません。
まれに異常値を示すようになりますので、その時は先端を交換します。
センサーはかなりデリケートなので、絶対にぶつけないようにしないといけません。
銀色の外枠はかなり頑丈です。
多項目水質計の内、持ち運びに便利なハンディタイプです。
写真左側銀色のセンサー ⇒ ゾンデ
右側薄水色の機械 ⇒ 表示部
と呼びます。
※ゾンデ・・・探って消息を知るための機器につけられた名称(ドイツ語)
センサーで感知した水温などの値が、表示部にリアルタイムに現れます。
値の表示例です。
Dep…深度(水深)
Tem…水温
Tur…濁度
Sal…塩分
pH…pH
DO…DO(溶存酸素量)
CHL…クロロフィル
センサーを水に入れると、値がどんどん更新されます。
多項目水質計の内、専用紙に印字ができて、GPS情報が内蔵されたプリンタータイプです。
ゾンデは基本的に、購入時のセットに合わせた方が良いですが、ハンディタイプと同じものを
流用しても、差し替えれば使用できます。
写真左側 ⇒ 印字例
写真右側 ⇒ 値の表示部
になります。
現地で測定したデータを、紙でも出力できるのが特徴の一つです。
これらの現地測定データは、表示部やプリンターに記録できますので、帰社後にデータをパソコンに
抜き出してグラフを作成したりします。
河口域の河川で調査すると、河川水と海水の混じり具合が塩分濃度ですぐに分かります
(塩水くさびの形状)ので、非常に面白いデータがとれます。
最近では新しい機種も出ていますが、当社ではまだまだ現役です。