橋梁点検の様子(コンクリート部 変状目視)

橋の土台となる橋脚

橋の土台となる橋脚

コンクリートで出来た橋脚です。
陸上に絶えずあるコンクリート製品と違い、水に接しやすい橋脚は、河川の氾濫による石や材木などの衝突に
より、痛みやすい状況に置かれています。

特に足元の部分は、水中と言うこともあり見過ごされやすいのですが、足元が弱れば橋梁の重みに
耐え切れなくなり、ついには倒壊しますので、定期的な点検で状態を確認することが重要です。

 

橋脚下部(フーチング)の大きさを計測中

橋脚下部(フーチング)の大きさを計測中

古い橋で設計図がない場合、橋脚下部にあるフーチング(土台の部分)の大きさを計測します。
川の流れが激しい場合は、潜水士の体を安定させるのが大変なので、特に大変な作業になります。

 

橋脚水中部(フーチング)を目視点検中

橋脚水中部(フーチング)を目視点検中

フーチングは、流下物(石や材木)がぶつかる、一番痛みやすい箇所です。
その周囲を潜水士がぐるぐると回って、変状がないか目視点検します。

よくある変状は、コンクリートの欠損です。
流下物がぶつかることにより、その衝撃でコンクリートが剥がれて、流れてしまいます。

強度の高いコンクリートを施工しますが、自然の力には勝てません。
ですので、定期的な確認が必要になります。

同時に周囲の洗掘状況も調査しますが、別のページで紹介します。