※川沿いを歩いて撮った、一般に見える箇所にある写真を載せています。
護岸上部のコンクリートに、水平方向のひび割れが入っています。
写真の右中央が部分的に浮いている為、コンクリートの表面が剥離しているものと思われます。
草も生えていることから、根が護岸の背後に回り、雨水がコンクリート内に浸透しているようです。
こうなると、将来には護岸表面のコンクリートが剥がれ落ちて、内部が剥き出しになります。
このままで1年持つか、10年持つかは誰にも分かりませんので、この変状が発生している周囲の重要度
(たくさんの人が住んでいる、増水時に川の水が来る高さかどうか 等)を勘案し、優先順位を付けて
順次補修に入ります。
どんな変状でもすぐに補修していると、莫大な予算が必要になりますので、その程度を見分ける為に点検が
必要になります。
河川を管轄する土木事務所なのか、委託を受けた会社が実施したのかは分かりませんが、護岸表面が剥がされ、
再度コンクリートを塗ることにより補修されています。
近隣住民の方には、補修の際に騒音でご迷惑をお掛けしますが、このように河川は、適宜に補修することで
国民の安全が守られています。
残念ながら、想定を越える自然現象が起こった場合には、河川の氾濫などの災害につながることもありますが、
平時の際には点検で防げますので、私共も精一杯がんばって安全を守りたいと思います。
点検をしていると、よく地元の方から付近の情報を教えて頂きます。
いつも感謝しながら作業をしています。