大阪の都市部には、深~い川が流れています。
また、対岸まで遠いので、反対側の堤防の細部まで見えませんので、船の出番になります。
ゴムボートを使うこともあれば、漁協などから作業船をチャーターすることもあります。
いずれにせよ、堤防まで近づかないといけません。
特に船で点検をしなければいけないような川の周辺には、たくさんの方が住んでいます。
高くそびえ立った堤防が、川の流れから住民を守る砦となりますので、船での点検は重要です。
高い堤防。
コンクリートで守られた街。
無機質だと批判もありますが、1950年(昭和25年)に日本が甚大な被害を受けたジェーン台風(台風第28号)
では、大阪でも福島区、此花区、西区、港区、大正区、住之江区、西淀川、果ては兵庫県尼崎市まで、
当時低かった堤防(防潮堤)を乗り越え、最大では2m以上も浸水しました。
昭和20年に戦争が終わった後、大阪港の復興事業の中で、防潮工事が進められていた中での被害でした。
近年では、ここまでの災害は減ってきましたので、作ったものを維持管理していく必要があります。